小説「大和し麗し」です。管理人が今まで読み漁ってきた戦記物たちのオマージュ的要素が多分に含まれる、自己満足するためだけの物語です。不快に思われる方もいらっしゃると思われますので、ご理解いただける方のみ、お読み下さい<m(__)m>


 この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、国家等とは何の関係もありません。


○世界設定○
 1791年、徳川幕府が忠実よりも百年ほど早く終焉を迎えたこの国は、朝廷を近代天皇制へ移行させることにより、天皇を主君とした帝政国家を目指して大日本帝国を建国し元号も寛政から明光に改めた。時の兼仁天皇は新生政府に命じ、大英帝国を手本とした大日本国憲法を成立させるとともに古くから交流のあったオランダ、ポルトガルを始め、イギリス、フランス、ドイツなどの欧州各国、ロシア、そして米国と、次々に国交を開いていき、近代国家を目指し、突き進んでいった。その結果、この国はそれからの百年余りで、重工業を主体とする先進国の仲間入りを果たし、アジアにはその資源を求める見返りに技術援助や貿易といった手段を用いて日本アジア共栄圏を築き上げていく。
 中国大陸では1884年、インドシナ半島の植民地化を進めるフランスに対しベトナム宗主権を主張して清仏戦争を起し敗北。続く1894年、朝鮮で東学党の乱(甲午農民戦争)が起こり清が出兵すると、大韓帝国と同盟関係にあった日本は派兵朝鮮半島に援助派兵をしたことから、日韓−清戦争(1895年終戦)に発展したが、清の敗北に終わり、下関条約によって台湾割譲を確認させられ、朝鮮半島に対する影響力も失う。その後、同じアジア人国家の日本に敗北する様子を見た欧州列強は、1896年から1898年にかけて勢力分割を行い、満洲からモンゴル・トルキスタンをロシア帝国、長江流域をイギリス、山東省をドイツ帝国、福建省を日本、華南をフランスが勢力圏とした。同じく、イギリスは香港の九龍半島と威海衛、フランスが広州湾、ドイツが青島、ロシアが旅順と大連を租借地として、それぞれ要塞を築いて東アジアの拠点とした。いわゆる租界である。1911年、武昌での軍乱をきっかけに辛亥革命が起こり、清国が内部崩壊を迎えるとともに翌1912年1月1日、南京に中華民国が樹立するに至り、大日本国政府はいち早く国交を樹立すると共に日中友好相互協力条約を締結。福建省の日本租界を中華民国政府に返還した。

 1914年に勃発した第一次世界大戦では、日本は日英同盟に基づいて連合国の一員として参戦し、連合国側の西部戦線での劣勢を覆すことに大きく貢献した。また、1917年10月のロシア革命後の1919年にシベリア出兵を実施するなどした功績により、大日本帝国も連合国五大国の一国としてパリ講和会議に参加し、ベルサイユ条約により東アジアに於けるドイツの権益(中華民国山東省権益は日中有効関係を考慮し、一旦その権利を得た後、中華民国政府に譲渡返還している)赤道以北の南洋群島を信託統治領として譲り受けるとともに、国際連盟の常任理事国となった。

 忠実とほぼ同じ時期に世界大恐慌、第一次世界大戦を経る内に、英国、米国に次ぐ世界第三位の海軍国となった日本を米国は仮想敵と位置づけ、ナチスドイツの暴走とともに迎えた欧州戦争を機に米国は呉軍港奇襲による日米太平洋戦争を勃発させるものの、米軍の故意による敗退によりたった一年ほどで講和。米国は日本の海軍力を欧州開放のために参戦させるという思惑に成功し、大日本帝国は民主日本国と国号を変更するとともに連合国に加入。時に1950年11月、欧州解放戦争と名付けられた第二次世界大戦は辛くもドイツ第三帝国に勝利を収めたものの、連合国は各国の激しい軍事力消耗という結末を迎えた。(ソビエト連邦はドイツとの不可侵条約により、大戦には参戦していない)

 この時、1940年代から内戦状態にあった中国大陸では蒋介石率いる中華民国国民党軍が毛沢東の中国共産党軍と条件付講和を果たすが、慢性的な経済、食糧難状態にあった中華民国にソ連は経済、軍事技術支援と巧みな政治介入を行い、1952年5月10日中華社会主義共和国連邦を樹立させてしまうと同時に同年8月20日、中ソ連合軍による朝鮮半島へ電撃的な侵攻を開始。日・米・欧州各国は激しく中ソを非難し、日米同盟軍が大韓民国軍を果敢に支援するものの、各国の国力は回復しきっておらず、中ソ連合軍が水素爆弾使用を楯に連合軍が首都ソウルを占拠してしまったため、日米同盟軍は撤退せざる負えなかった。
 その結果、在来政府は海外に追放され、中ソはこの地をほぼ半年で占領、3年に渡り軍政統治し、1955年4月、高麗社会主義共和国を建国してしまう。

時に1970年代、世界は米国、欧州連盟(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク・フランス・イタリア・ドイツ・イギリス・アイルランド・デンマーク・ギリシャ・スペイン・ポルトガル・オーストリア・フィンランド・スウェーデン・ポーランド・ハンガリー・チェコ・スロバキア・スロベニア - エストニア・ラトビア・リトアニア・キプロス・マルタ・ルーマニア・ブルガリアの計27ヶ国)、民主日本-東南アジア連合、オーストラリア-オセアニア連盟の自由主義陣営と、ソビエト連邦、中華社会主義連邦、高麗共和国の社会主義陣営の2局構造となり、冷戦構造の中、大きな戦争、紛争は発生していなかった。しかし、1991年にソ連が崩壊し、ロシア連邦共和国として自由主義陣営に参加し始めると、中華連邦も対外政策軟化させ世界情勢に取り残されまいと自由陣営との外交を活発化させていくが、高麗共和国政府は強固一党独裁制を堅持し軍事力強化を唱え時代の流れに取り残されつつあると共にその軍部が暴走を始める。

 以上を世界背景に、突如として現れた人類共通の敵に対して、世界は異なるイデオロギーを超えた、地球人類防衛戦争へと突入していく。地球を宇宙のまほろばとするべき大戦が‥‥。



プロローグ「やまとはくにのまほろば」

第一章「アルファ・ストライク」

第二章 「脅  威」

第三章 「忘却の侵攻」(準備中)