DBB-113 アイオワ級装甲護衛艦『おうみ(近江)』




 ここでは、DBB-113装甲護衛艦「おうみ」(近江)の建造過程をご紹介します。
この艦を建造することとなった切っ掛けですが、実は最初は
5サイトコラボレーションHP「艨艟達の交響曲」に登場させる事を目的としてアイオワ級敵役戦艦の製作を始めたのですが、諸事情により一年以上も頓挫したままになっていました。このままでは勿体無いと考えていたところ、「ダイヤモンドハーバー」 HPにて、管理人のみそろくさんが「アイオワ級鹵獲戦艦」として建造された「近江」の完成度の高さに感嘆し、この「近江」の現用バージョンを思い立ち、みそろくさんに建造許可を戴くに至りました。
 みそろくさんには、「モンタナ(大和)」を製作された際、当サイトの「DBB-110やまと」の製作記事を参考にしていただいたという経緯もございますので、今度はその逆バージョンでのコラボと成りましょうか。

 本企画の件にご快諾戴いた、みそろくさんに感謝いたします。 
●設定●
 DBB-113装甲護衛艦『おうみ』(近江)は、1940年6月27日にニューヨーク海軍造船所で米海軍戦艦『アイオワ』として起工した。「ビッグ・スティックの愛称で呼ばれた『アイオワ』は1942年8月27日にアイロ・ウォーレス(ヘンリー・A・ウォーレス副大統領夫人)によって命名、進水した。1943年2月22日にジョン・L・マックレア艦長の指揮下で就役。1943年2月24日、『アイオワ』はチェサピーク湾で慣熟訓練に出港し、その後大西洋岸に沿って整調航海を行った。

 その後1944年1月2日に『アイオワ』は第7戦艦部隊の旗艦として太平洋艦隊に配属され、1944年12月8日に生起した大日本帝国海軍 呉柱島軍港奇襲作戦に参加。しかしながら、奇襲は失敗に終わったため、同日正午、空母部隊を支援しつつ四国沖太平洋400マイルを反転しながらハワイへ退避を図るも、逆に待ち伏せていた、高橋伊望中将率いる第三艦隊所属の潜水艦部隊の魚雷攻撃を受け、空母、戦艦、巡洋艦など、実にその1/4を失う事になった。この時『アイオワ』は、伊号潜水艦の放った航跡追尾魚雷が艦尾で炸裂し、スクリュー、舵を大破。同様の被害を負った僚艦『サウスダコタ』と共に航行不能に陥ってしまう。艦隊司令部は唯一雷撃を逃れた僚艦『ミズーリ』に旗艦を移し、『アイオワ』『サウスダコタ』をキングストン弁開放による海没にしようとしたが、「J群(日本軍航空機群)多数接近中!!」の緊急情報(実は、伊号潜水艦の放った欺瞞情報であった)を受けて自沈作業を断念。航行不能艦の放棄と航行可能な艦に、直ちに生存者の救助、収容を命じ、戦闘海域から退避を図った。

 第3艦隊から放棄艦艇多数の報告を受けた連合艦隊司令部は、損傷等が比較的軽微、もしくは修理を施せば使用可能と判断される艦艇の鹵獲、回収を指示。同日、台湾海峡にて鹵獲回収された英巡洋戦艦『レナウン』『レパルス』(コラボサイト『艨艟達の交響曲』の中の「巡洋戦艦物語伊吹と八雲」を参照の事)と共に九州佐世保軍港へ曳航。日本海軍に編入される事となり、『アイオワ』は『近江』として『サウスダコタ』は『尾張』として第二の艦生を歩むこととなった。

 そして日米太平洋戦争終結後も本艦は、日本海軍籍、国防軍海上自衛隊籍を持ち続けることとなり、『飛鳥』『大和』などと共に大きな近代化改修を受けつつ、米海軍『アイオワ』級戦艦の姉妹艦として現在も活躍を続けている。

性能諸元
排水量 基準:48,500トン 満載:57,450トン
全長 270.43m
全幅 32.97m
吃水 10.69m
最大速 33ノット
乗員 士官:120名 兵員:2,017名
兵装
50口径40.6cm砲 9門
OTOブレダ127mm単装砲 2門
RIM-66 スタンダード(SM2MR)発射機Mk 13 GMLS 2基
トマホークSLCM 32発
ハープーンSSM 16発
ファランクスCIWS 3基



 と、いうわけで、昨年12月の「アンドロメダ」以来、初めての企画となります。お付き合いよろしくお願いいたします。
上の二枚が、コラボサイト用に途中まで作成していたハルの状態です。艦底部分は、ニチモの1/700戦艦「大和」のパーツを縦に分割し、幅を詰めて張りなおしてからパテで整形して製作していますので、実艦のそれとは形状は異なります。まぁ、出来る限りは近づけたつもりではあります。下は今回使用したキットでTAMIYAの「ニュージャージー」よFUJIMI「大和」ですが、NICHIMO「大和」TAMIYA「アイオワ」を使用してハルは作成しております。
「ニュージャージー」の艦橋窓を加工。不要部分をプラ鋸で削り取り、エッチング製の窓枠を取り付けます。当サイトではお馴染みの作業ですね。
みそろくさんの「近江」では、「アイオワ」の艦橋を使用されておりますが、あえてこの「近江」では「ニュージャージー」のパーツを使用してみます。近代化改修後のゴテゴテ感を出して見ようかとの目論見ですが…。やはりみそろくさんの危惧されるとおり、クドくなる可能性は十二分にあります。
 「ニュージャージー」の艦橋に「大和」の鐘楼をドッキングさせます。ダイヤモンドハーバーHPのみそろくさん「近江」の画像と睨めっこしながら、出来る限り同じ形状に持って行ける様に調整しました。
 大分、偽装が進んでしまっていますが、下の画像が艦橋構造物の造形が終わった所です。色が付いてしまっているのは、木甲板の塗装の為にデッキタンが吹き付けられているためです。
左の画像は後鐘部分で、これもみそろくさん「近江」同様、「大和」のパーツを使用しています。周辺のデッキ等は現用バージョンですので、基本的に「ニュージャージー」の物を使用していきます。
主砲の砲身にはクリッパー製の真鋳パーツを使用。鉛製の防水布は、そのままでは砲身を通せず、鑢で調整する必要がありました。
砲身に防水布をセットする際、寸法の基本となる一本を作り、左上の画像のように完成砲身とこれから接着前の砲身を合わせて防水布の接着位置を決めると簡単でしょう。
 今回の更新はここまでです。次回は艦体の塗装を行ってから、細部の艤装に入りたいと思います。基本はトマホーク巡航ミサイルのランチャーをゴテゴテと積んで行く形になろうかと思いますが、細かいところは一切決めていません。さて、どう艤装を進めて行ったら良いものやら…(汗);


 「近江」2回目、の更新です。
 ここから一気に竣工までの工程をご紹介して行きますが、まず、甲板木部分のマスキングを施した後に、艤装に進んでいます。
本艦の基本設定は、みそろくさんの「近江」を近代化したものですので、細部に出来るだけ「面影」を残す方向でデザインして行きます。
 画像左上は中央構造物の高角砲マウント部分です。そして、右上の画像はみそろくさんデザインの「近江」。「大和」高角砲マウントを使用し、40口径12.7cm連装高角砲がバランスよく配置されています。
Mk38高角砲のマウントを一部切り取り、上画像のフジミ「大和」の高角砲マウントを
加工して同じ位置に配置しました。
 トマホークランチャーが配置されている部分は、当然取付けられませんから、撤去された物とし、12.7cm連装高角砲の替わりに、RIM-7 シースパロー発射機Mk 25 GMLS、OTOブレダ127mm単装速射砲、RIM-66 スタンダード(SM2MR)用の発射機としてMk 13 GMLS を装備させてみました。対空用の装備としては、ファランクスCIWSを3基装備させていますので、これで充分かと思われます。単艦での戦闘行動なんてほとんど無いでしょうしね。
下が、RIM-66 スタンダード(SM2MR)用の発射機Mk 13 GMLSです。実際の護衛艦でこれが装備されていたのは、「あまつかぜ」「たちかぜ型」「はたかぜ型」で今現役なのは「はたかぜ型」のDDG二隻のみです。
 Mk 25 GMLSもMk13も1980年代の装備ですので、この艦の近代化改装が行われた時期が判りますね。OTOブレダ127mm単装速射砲も1972年にOTOメラーラ社が開発したものです。
 下の画像は艦尾にヘリ甲板を作っている場面です。1mm厚のプラ板を加工。形状は「やまと」に準じています。
 
 塗装の準備が整いました。塗装前の状況を載せておきます。
 エバーグリーンの細切りプラ板を使用して、艦舷には汚水配管を配置。
 塗装が完了。塗装色はいつもの様にTAMIYA呉海軍工廠グレイ「TS66」とグンゼ艦底色「29」艦舷真ん中の黒帯はTAMIYAのNATOブラック「TS63」を使用しています。木甲板以外はヘイズグレイ「TS38」ヘリ甲板はニュートラルグレイです。
煙突をフラットブラックで塗りわけ、デカールを貼付けてからMr.スーパークリアつや消し「B514」でトップコートを施し、エナメル塗料にて汚しを施しました。
TAURO MODERU製の海軍旗セットを使用し海軍旗を取り付け。
 これにて、アイオワ級装甲護衛艦 DBB113『近江』竣工です。今回は『瑞穂』同様、手摺等の取付けは見送っていますが、金銭的に余裕が出来れば施工してやりたいと考えています。以下にみそろくさん製作のアイオワ級戦艦『近江』、そして装甲護衛艦『近江』の完成画像を展示します。『近江』の変革をお楽しみ下されば嬉しいです。(アイオワ級高速戦艦『近江』はダイヤモンドハーバーHP管理人:みそろく様の画像使用許可を戴いて掲載させていただいております。また、アイオワ級戦艦『近江』の詳細については、ダイヤモンドハーバーHPのアイオワ級高速戦艦『近江』のコーナーをご覧ください)
 ここまでが、みそろくさん建造の『近江』です。スマート、そして強武装。なんと容姿端麗なんでしょう!!
 第二主砲に日章旗マーク、第三主砲に海上自衛隊旗マークを表示。
後部司令塔には「大和」後部の10m測距儀を加工して設置。艦橋TOPの15m測距儀も同様の加工を施して設置。艦橋後部にそびえるMACのおかげで15m測距儀は干渉してしまい真横には動きません。設定では通常の測的は上部のレーダー測距儀のみが可動して行われ、光学標準はあくまで非常事態用で、15m測距儀を使用しなければならない時はMAC上部を爆破切り離してから使用する形としました。なんて強引な設定でしょうね(汗)
ヘリ甲板には、ベアトラップと誘導操作室を装備させました。
これで『近江』のコーナーは終了です。お付き合い有難うございました!!この企画にご快諾戴いたみそろくさんに、あらためて感謝いたします。