サウスダコタ級戦艦「尾張」(逆撃の巨竜より)


 ここでは、架空戦記小説を執筆されている内田 弘樹先生の作品「逆撃の巨竜」に登場する、サウスダコタ級戦艦『尾張』の製作過程をご紹介して行きます。
 この戦艦『尾張』を製作展示するに当たり、『尾張』の立体化についてご快諾頂いた、 内田 弘樹先生に、この場を借りて感謝をこめてお礼を述べさせて頂きます。有難うございました<m(__)m>
○「逆撃の巨竜」○
 時に1942年、大日本帝国海軍にて鹵獲されたサウスダコタ級戦艦の一番艦「サウスダコタ」が日本に回航され呉海軍工廠にて大改装。13番目の巨竜、戦艦「尾張」が誕生。米同型戦艦マサチューセッツを相手に史上最大の夜戦に挑む…。中部ソロモンで繰り広げられる白熱の艦隊決戦を描く仮想戦記小説。 1冊読みきりなのにも係わらず、しっかりとしたストーリー展開で陸上では日本戦車隊の活躍を描く伏線まであり、実に読み応えが有りました。管理人お勧めの一冊です。私はこの作品を読んで、すっかり「尾張」の魅力に取り付かれていまいました。

●主要要目●
全長 214.3m
全幅 32.95m
基準排水量 39,760t
満載排水量 47,282t
機関 バブコックス&ウィルコックス式重油燃焼水管缶×8基
GE式ギヤードタービン×4基 4軸推進
馬力 130,180馬力
最高速力 27ノット
航続距離 17,000浬/15ノット
乗員 2,552名(改装後)

●兵装●
主砲 45口径三年式40センチ砲 3連装3基9門
対空 40口径89式12.7センチ高角砲 連装8基 16門
96式25mm高角機銃 3連装19基57門
               連装2基4門
               単装47門
航空 水上偵察機3機/射出機2基


 先ずはベースとなるキットを購入してまいりました。PT社(トランペッター)のBB-57「サウスダコタ」(フルハル選択)とF社の戦艦「大和」最後の出撃直前です。出来る限り作品に忠実に作成して行きたいと思っています。実際に製作に入るのは来週ぐらいからでしょうか?

今回から戦艦「尾張」の建造を進めて行きます。左が『逆撃の巨竜』の表紙。下が中に挿入されている「尾張」の側面・上面図です。これを元に作成していきます。『逆撃の巨竜』は一冊読みきりですが、設定といいストーリー展開といい、物凄く楽しめますから、お好きな方は是非読んでください。
 PT社のサウスダコタ、船体のパーツ構成です。最近はフルハル、ウォーターラインの選択ができるモデルが増えてきましたので、私的にはとても助かります。
横、上の3枚は錨鎖甲板にフラッグシップ製の極細鎖を取付けているところです。錨へ続く導入口、錨鎖庫のカバーモールドの部分へ穴を開け、極細鎖を通して接着しています。このモデルは鎖のプーリーが別パーツで構成されていますので、鎖巻き付け後のリアリティも良好ですね。
 下は上部構造物を組み立てている場面ですが、周囲の壁を立て、組立てて天井部分をかぶせていくパーツ構成になっています。
「榛名」で使用したジョーワールド製の精密窓枠のエッチングパーツです。パーツの窓部分を切取った後に取付けていますが、前に何かの製作記でも書きましたが、最近のモデルはプラがとにかく柔らかいので、カッターの刃を入れる際、力の加減を気を付けないと、余計に切り過ぎたり、手を切ったりしますから慎重に作業したほうが良いです。
先ずはキットの説明書どおりに艦橋部分を組み立て。(レーダーマストの部分は仮組)
ここにフジミの「大和」の艦橋部分を当てて、本体構造物の不要部分を切り取り、外してしまいます。
左上の写真は「大和」の艦橋パーツと「サウスダコタ」のマスト部分をお互いの形状を調整しながら加工し、右上で結合させて艦体に取付けます。また、「大和」の艦橋側面の不要な突起は全て切取り、プラ板等で塞ぎ整形しています。プラが柔らかいので加工はとても楽です。この後、昼戦艦橋は窓枠を組込み、戦闘指揮所、15m測距儀を取付けて行きます。
 今回はここまでです。艦底部と主砲塔を仮組してみました。大分形になってきました。来週にはフリートネットさんに発注した日本海軍用40cm砲身等が届く予定ですので、甲板の塗装、主砲の組み立てなどが進捗予定の内容になってくると思われます。

今回は甲板の塗装から、上部構造物の大まかな艤装までの工程をご紹介します。
下の写真は、『尾張』で使用予定の社外パーツなどです。この中で、LionRoarの127mm砲身は数が足りない為使用を見送りました。
左は「サウスダコタ」の主砲塔にクリッパーモデルズの「長門」用45口径40cm砲砲身をセットしている模様です。防水布も違和感無くフィットしています。主砲塔パーツにはご覧のように元々砲身の穴が開いています。ここに放水布をセットした40cm砲身を差し込んで瞬間接着剤にて接着するだけですので、ことさら簡単に終わりました。
甲板をあらかじめデッキタンにて塗装しておきます。この「尾張」甲板の塗装色については、あらかじめ、『逆撃の巨竜』作者 内田弘樹先生にご相談の上アドバイスを頂き「木甲板色のデッキタンのほうが、「尾張」っぽい」という事で決定しています。
 主砲塔の測距儀ですが、「尾張」はこれを「大和」級と同じ「15m測距儀」に換装しているようです。第一第二主砲は問題ないのですが、第三主砲の取付け位置は上部構造物の後端との隙間が僅少でそのままでは、測距儀と干渉してしまい旋回できないため、苦肉の策で、第三主砲のみ測距儀の形状を調整しています。調整したのは上面形のみで、側面形はあまり形状が変わらない様に心掛けて作業しています。
ハルの上下を合わせる際、幅にずれが発生していたため、艦底内には幅を調整するため割箸を加工接着しています。
ここで、艦底部分の塗装をしておきます。後に吹くグレー系の色は赤を隠蔽する性質が有りますから、ここではマスキングはしません。
艦底部分にマスキング施した後、127mm高射砲用の基部(大和のパーツ)を加工して取り付けます。このパーツの数は左右で計8つ、「大和」等に入っている数は6つですから当然足りません。が、ジャンクパーツは豊富にストックが有りますのでこんな時に重宝します^^;
こちらは艦尾の飛行甲板です。「尾張」では「サウスダコタ」のオリジナルとは異なり、舷側よりはみ出した位置にカタパルトが取付けられていますので、カタパルトの基部を加工取付けしてやります。使用したのは「大和」の艦橋脇の機銃台座パーツです。
その後、艦の喫水線より上部を呉海軍工廠グレーにて塗装しています。上の画像はメインマストを真鍮線とオリジナルプラ部品を加工しメインマストを製作。「尾張」のマストはほぼ「大和」と同型ですが、寸法がやや長いのと、垂直にポールば建っているなど形状にも違いが有ります。また、張り線した際に強度が不足し張力で変形するのを防止する目的もあって、自作に踏切りました。
12.7センチ高角砲は別に塗装。実はTAMIYAとFUJIMIのものが混在していますが、殆どわかりませんね。二者の違いは極微妙に砲身の太さが違うくらいです。パーツの構成も同じです。
カタパルトとデリックはJOE‐W製のエッチングを組み立て。細かくて死にそうでした(+_+)デリックの取付け位置はオリジナルより5mmほど前方にずらしています。これも「尾張」の設定画通りです。
 実は、後部射撃指揮所の測距儀は「尾張」の設定とは異なり、「サウスダコタ」のオリジナルのものを取付けてあります。これは、「大和」の10m測距儀がメインマストの支柱に干渉してしまい、やはり旋回不可能なのと、大きさのバランスが悪いと判断してのことです。また、艦橋トップの15m測距儀もレーダーマストに干渉し真横に向けられないのですが、これはイメージの問題として他に替えられないと思いますのでこのまま使用したいと思いますが、射撃指揮所円筒の上に後部射撃指揮所と同じ射撃管制用のレーダーを装備させようかと思案中です。
今回の更新はここまでです。大分、完成形に近付いてまいりました。後は高射装置や各機銃などの細かい偽装品や手摺を取付けて、張り線と汚しを施せば竣工となります。次回の更新で竣工できるかどうかですね(^^♪

今回の更新で竣工となります。それでは一気に行きましょう!!
「逆撃の巨竜」の設定図面にそって射撃指揮装置を取り付けます。全部・後部共「大和」の物を加工しています。
ここから3枚の画像は手摺の支持用に0.3mmの真鍮線を取り付けています。
手摺のエッチングはあらかじめメタルプライマー、呉海軍工廠グレーを塗装しておいたものを使用します。
下の画像は手摺を取り付けしている模様です。手摺の端を僅かに折り曲げ、それを真鍮線に引っ掛けて瞬間接着剤で接着すれば楽に作業することができます。本来なら、手摺の支柱のピッチにあわせて真鍮線を取り付ければ良いのですが、私の性格上の問題(要するに面倒くさがり)でそこまではしていません^^;
下左画像はお馴染みの、フラグシップさんの0.08mm銅線です。今回もこれを使用して張り線を施します。右下は、PT社製の旗箱に0.3mm真鍮線を取り付け、そこに銅線を結びつけたものです。手摺取付け後に艦体の汚しを施しました。
あらかじめ銅線を結びつけた旗箱を煙突下のバルコニー部分に取り付け、艦橋信号旗用の張り線を行いました。
艦尾のデリック(ジブ・クレーン)の支柱を一旦取り外し、ワイヤーを張りました。こういった作業は私の一番不得意とするところで、もう老眼鏡無しでは見えません。このサイトを立ち上げた頃には何のこと無い作業だったんですが^^;若い頃が懐かしい。
下画像はタミヤ「大和」付属の軍艦旗を旗縄に取り付けたもの。旗を折り合わせる前に銅線を仕込んで瞬間接着剤で固めています。旗は取り付ける前に折り目を付けて、はためいている様子を表現しています。
右下は第二主砲天蓋上のエッチング製空中線支柱で、水平ロッドには0.3mm真鍮線を補強として接着しておきます。
下4枚は、フランスL'ARENAL製WW2米海軍用のレーダーエッチングパーツを組み立て取り付けしています。非常に細かい部品構成になっていますので、メインのフレームパーツは切離さずに組立て、塗装した上で切離し、取り付けています。下右がSK-1レーダー、その下が水上捜索用のSCレーダーです。左下二段目の純正パーツを加工し、取り付けします。クレーンの時もそうですが、非常に辛い作業ですが、やはり見栄えが違いますので、やる価値は充分に有ります。
ボートダビットはハセガワ製の物を使用。大和級用の物が手に入らなかったので汎用で我慢します。形状が違うんですよね^^;
PT社製のWW2日本海軍艦船装備セット(V)から、ホーサーリールとパラベーンをチョイスしてここ、と思われる位置にセットしています(下4枚)
 サウスダコタ級戦艦「尾張」竣工です。製作期間は約3週間。最近では最も早いペースで進捗しました。甲板上の機銃の取り付け位置は穴を塞ぐと折角の甲板モールドが損なわれてしまいそうでしたので、基本的にはサウスダコタのオリジナルを踏襲しています。
 反省点としては、設定図面では艦首の形状が「大和」級に近い形に改修されていましたが、本艦はそれに気付くのが遅すぎて、オリジナルのままになっているところ。そして艦橋の形状でしょうか?どちらも私のミステイクで、最初に図面をもっと良くチェックしていればと悔やまれます。
 しかしながら、全体的には雰囲気は出ているのではないでしょうか?自分的にはある程度満足しています。(内田弘樹先生にはお叱りを受けそうですが^_^;)

 近日中に特撮画像も幾つか製作してみようと思っていますので、宜しくお願いいたします。