復活編・宇宙戦艦「ヤマト」



 このコーナーでは、宇宙戦艦ヤマト 復活編バージョンを建造していく過程をご紹介させていただきます。今回の製作コンセプトは「西暦2220年のヤマトを1993年時の設定と先日公開された宇宙戦艦ヤマト復活編の設定とを融合させた形で立体化させる」ことです。

 製作の切っ掛けは、タイトー製の宇宙戦艦ヤマト復活編モデルをどう料理しようかと考えていた時、MIXI上で副監督の小林誠様ご本人から「つくっちゃってください」の一言を頂き、製作方針が決定いたしました。
タイトー「ヤマト」を数カット載せてみます。船体に関しては、個人的にこのモデルのプロポーションは最高だと思います。
 波動砲口から艦首のラインも凄く良い出来です。メインノズル周り、第三艦橋も翼を作りかえればOKです。主砲、副砲、艦橋周辺構造物はかなり手を加える、って言うかもうスクラッチする形になりますね。特に司令塔の部分は1993年時の設定(小林誠様のハイパーウエポン2009を参照の事)を用いる予定ですので。ただ、私の技術で何処まで作りこめるかが些か心配ですが‥‥。
次回更新時から製作スタートとなります。戦艦「尾張」と同時進行になりますので、スローペースとなるのは必至ですが、お付き合いを宜しくお願いいたします<m(__)m>
暫らくお待たせしてしまいました。徐々にですが作業を進めています。
 先ず、艦体を上下に分割しました。このモデルは艦底部分から見える部分に3箇所でビス留めされているように見えますが、実はこの3本のビスを外したからといって、素直に分割されてくれません。実は艦首部の甲板位置に隠れビスが存在(左上写真の艦首先端よりの部分)していて、外からじゃわかりません。私は艦尾から上下を開きつつ、金鋸を入れて無理やり切断しました。お陰で艦首先端部分のエッジが傷ついてしまいました。他の部分に関しては接着もされておらず、簡単に外れてくれました。
 甲板上の構成品(砲塔、艦橋等)を全て外します。艦橋の土台部分は強力な接着剤で取り付けられており、破壊しないと取り外せませんでした。
写真下二枚、艦橋、煙突部分。艦長室、第一、第二艦橋を流用してスクラッチすることを考えています。主砲は‥‥、砲塔測距儀は切り取り、作り直した方が良いでしょうね。砲身の付け根は、固定してディティール追加する感じでしょうか。
写真左下、中央構造物基部。こんな感じになっちまってます。当然作りなおしです。
写真右下、艦尾部分。ここは各艦載機発進口を開口し、甲板等のディティール追加で対応しようと思います。
第三艦橋ECI部分。ここは、少し弄るだけで良いでしょう。良く出来ていると思います。
今回パーツ取りの犠牲になるキット、バンダイ1/700宇宙戦艦ヤマト。古いキットですが、中身の金型改良もされぬまま、何度も再販されているキットです。以前、このスケールでもグレートヤマトを作ろうと思って、5セットほど買い置きをしておいたもので、何の未練も有りません(笑)主に使用していくのはパルスレーザー砲。ほぼ、同じ大きさですが、課題は4連装のもの。オリジナルは円形の基部から砲身がでていますが、キットは縦長。どうしようかなぁ(汗)
タイトーの連装4基のパルスレーザー砲土台パーツを外した所ですが、取外しするとこんな格好になってます。いずれにしろ元のパルスレーザー砲塔達は一切使用しませんので強引にニッパーで切離してしまいました^_^;
下の画像は艦首部分を裏側から撮影したもの。右下の写真では、取外した現用艦で言う錨鎖甲板の下にビス頭が見えていますね。これが先に説明した隠れビスです。この存在が判っていたにしても、波動砲上部と錨鎖甲板の後裏のボスが強力に接着されていて、壊さずに錨鎖甲板を外すのはのは不可能だったでしょう。
ここから改造の作業に入って行きます。先ずは前上甲板から。裏側からPカッターを入れて一度切取ります。
 切取った甲板部分は再度使用しますので出来るだけ丁寧に作業しました。また、錨鎖甲板部分は、バンダイのそれを使用しようかとも思いましたが、大きさはほぼ同じであるものの、隙間が発生しますので、甲板上のドームのみ使用することにして、後はプラ板で作りなおしてやります。
【右写真】後上甲板にエバーグリーンの0.3mm厚・細幅筋彫り入りのプラ板を張付けています。実はこのプラ板はバンダイ1/350ヤマトを製作したときに残ったものです。設定どおりに製作するのであれば、もっと筋彫り幅の広いものにするところですが、艦の大きさを出したいので、今回もこれを使用することにしました。
【写真下2枚】先に切離した前上甲板を再度接着します。この時、艦体の高さよりも少し低い位置(0.3mmほど)で接着してやりました。理由はこの上から後甲板同様、エバーグリーンプラ板を貼った時に艦体上部と同レベルにしたいためです。
錨鎖甲板方向にはプラ板で延長。
 エバーグリーンプラ板があらかた貼り終った状態です。後甲板では4箇所の艦載機発進口をリューターで開口しておきます。
艦載機発進口は下の写真でわかる様に裏側でプラ板で奥行きの部分を製作。
前後の甲板上にはフジミの「大和」の主砲塔基部を切取り加工して取付け。この砲塔基部は、復活編設定には有ってタイトーヤマトではオミットされてしまっている部分です。
今回の更新はここまでとなります。次回は副砲塔基部と中央構造物の構築作業に入ります。


 随分と間が開いてしまいました。今回は、艦橋などの上部構造物の製作を中心に進めて行きます。
 主砲です。右上の画像は主砲の回転軸に使用するパーツです。1/700「ヤマト」の主砲固定パーツがフジミ「大和」の土台の穴にピッタリと入ります。

 右上は、タイトー「ヤマト」の主砲、左下がメカニックファイル1/700「ヤマト」の主砲です。大きさ自体は左の砲身が若干短いことを除けばほぼ同じで、作りもこちらのほうが格段に上ですので、これを加工して使用することにします。

 右下副砲の砲塔土台に使用するハセガワの「金剛」の主砲塔土台を切取った所です。
上はノーマルの艦橋パーツです。この通り使用に耐えません^^;
勿論、このクレーンゲームの景品というモデルの性格を考えればこれでも良い出来と言えるのでしょうが、当然ながら作りなおしてやります。
 第二艦橋より下をスクラッチしました。左上は、タイトーの第一艦橋を仮載せ。右上はメカニックファイルのものを仮載せしたところです。面倒くさがり屋の私としては、あわよくば使ってしまおうと考えたのですが、双方ともしっくり来ません。で結局第一艦橋もスクラッチしました。
 艦橋司令塔より後方の煙突等の基部になる部分をプラ板で製作。パルスレーザー砲等は、1/700、1/500のパーツを使用することにしました。
 第一艦橋の翼は取りあえずメカニックファイルの物を使用していますが、後に作りかえる形になりました。艦橋トップのレーダーは、仮に1/700「ヤマト」のものを仮載せしています。
煙突です。
左の画像の左側は、メカニックファイルの物。右がタイトーです。形状はほとんど同じですが大きさが一回りくらい違いますね。材質もタイトーはゴムみたいな軟質素材でモールドも甘いので×。メカニックファイルは大きさが小さくて×。
 ならば煙突もスクラッチでと思い幾つかチャレンジしてみたのですが、納得いくものがどうしても作れなかったので、悩んだ挙句、DVDおまけの1/700「ヤマト」のパーツを加工して使用することにしました。
 これで、この貴重なおまけももうジャンクの仲間入りをしてしまったので、使える部分に惜しみなく使うことができます^^;
レーダー周りもDVD「ヤマト」を使用することにしました。1/700としては大きく感じられるこのパーツですが、この作りなおした艦橋にはしっくり来ます。
艦体に上部構造物を載せてみました。大きさなども良いようです。
艦橋構造物の塗装を先に終えました。
艦橋の形状は、1993年の復活編「ヤマト」の設定を反映させつつ製作しています。当時のOVA「わが青春の不滅の艦」の中で、小林誠様が製作された復活編「ヤマト」に私は大きな衝撃と感動を受け、また、第二艦橋上の『前部射撃指揮装置』や測距儀・艦長室直下の『大気内限定戦闘指揮所』、『衛星通信アンテナ』等など、1993年の艦橋部分の断面イラスト(ハイパーウェポン2009・2P目に掲載有り)に詳細に書き込まれた各部設定にヤマト復活への大きな期待が膨らんだのを覚えています。
小林様によれば当時の復活編「ヤマト」の模型は現存しないとのことで大変残念では有りますが、当時の自分の「ヤマト復活」に対する思いを思い起こしたいとの気持ちも有り、この艦橋デザインを反映させることにした次第です。
 とは言っても、私の技術力はタカが知れていますから、この程度の造型に留まってしまいますが。
波動砲口です。
発射口奥のシャッター部分はコトブキヤのモールドパーツを使用。波動砲のライフリングはエバーグリーンの細切りプラ材を使ってディティールUPを図りました。
今回の更新ではここまでです。できれば次回竣工と行きたいところですが‥‥。気長にお待ち下さい^^;


 今回の竣工とはいきませんでしたが、塗装までの行程は完了しましたので、UPして行きます。
↑下段のパルスレーザー(以下PL)砲です。オリジナルの部品の砲身部を切取り、新たな砲身を取付ける為、縦方向に切込みを入れた後、ピンバイスで穴あけしておきます。 ↑砲身仰角の基準にするため、上段のPL砲に先に砲身を取付けておき、そこにバンダイの1/700「ヤマト」のPL砲砲身のみを切取り取り付けしています。
 ちなみに、1/700「ヤマト」の下段PL砲はやや大きく、使用できませんでした。また、下段用中央上下段のPL砲は1/700のパーツですが、その両サイドの小さいPL砲は1/500コズミックモデルの部品を流用しています。
↑第三艦橋上部(写真では艦底部分)にはダクトがあり、当然ながら開口されていません。 ↑で、ピンバイスで穴あけした後に、このように彫刻刀で整形してそれらしい形に仕上げます。
↑ダクト開口後です。この後に、ペーパー掛けして、再度サフを吹いておきます。 ↑第三艦橋下部(写真では上部)のダクト部分に細くきった0.3mm厚のプラ板を接着して奥行きを出した後、呉工廠グレイで塗装。
↑このモデルは、本来凸形状の部分が筋彫りとなっていますので‥‥、 ↑エバーグリーンの細切りプラ材を使用してモールドを作成してやりました。

←上甲板部分は、ガンシップグレイに塗装した後、マスキングを実施。第三艦橋も個別にマスキング。

↓そのご艦底色を全体に吹きつけ。グレイ系の色は赤系の色の隠ぺい力が強いので、ここではマスキングしていません。
 塗装面の傷防止も兼ねて、先に艦底色の喫水線下部をマスキングした後、艦首波動砲周りのパネルラインを筋彫りします。
 筋彫りのガイドとして、エバーグリーン細切りプラ材を瞬間接着材で取付け、Pカッターでラインを掘り込みました。
↑主砲です。中央が今回ベースに使用するメカニックファイルの物ですが、砲身の形状、特に長さが少し短い。せめて右のオリジナルの主砲砲身長に近づけたい。そこで、DVD「ヤマト」の主砲砲身が使えないか頭をひねりました。 ↑メカニックファイル主砲のオリジナル砲身を取り払い、プラ丸棒を主砲のヒンジ部分に穴あけし差し込み接着。

↓DVD「ヤマト」の主砲砲身はこのように上から丸棒に差込む構造になっています。
 主砲の加工終了です。
タイトーオリジナル主砲よりもがっちりした感じになりちゃちさも無くなりました。

 主砲は個別に塗装し、本体の塗装終了後取り付けています。
 現在の状態です。この後、小物類の取付と艦橋の窓などの細かい部分の塗装と汚しを施せば竣工となる予定です。


 8月中には完成していたのですが、諸事情あり中々更新が出来ませんでした。今回で竣工までのご紹介となります。
ボラード(宇宙艦に必要なものかは別としてヤマトは水上艦でもあるという認識です)には今回専用の真鍮パーツを使用してみました。アドレーズネスト製で1/700大和用の物です。説明書も判りやすく、使いやすかったですよ。
↑がボラードの加工前パーツ。太い部分は切離して使用します。
↓はボラードの台座となるものをエバーグリーン細切りプラ材から切出している所です。
取り付け場所は艦首と艦尾の両舷に1箇所ずつ。ここに切出したプラ材を接着。
 ピンバイスで穴あけした所にボラードを差込接着しています。
 ボラード取付け後に塗装しています。こういった小物を付けるだけでリアリティはぐっと上がりますね。
 毎度御馴染みのTAMIYACOLORを使用したウェザリングを施し完成です。窓の色はグンゼのキャラクターイエローで塗っています。
 これにて、宇宙戦艦ヤマト復活編バージョンの竣工です。
 この復活編のヤマトは私にとっての理想のフォルムを持っていますので、絶対に取り組みたい作品でしたので恐らく今まで製作した「ヤマト」の中では最高のものでしょう。
 実はこの模型、実際にDBB-110「大和」と合わせて小林誠先生にお見せして、先生のブログにも「模型見せてもらいましたが良くできてました。〜中略〜架空自衛艦も細かい作りでした。色が綺麗に塗ってあると大きく見えるね。」と有り難いコメントを頂きました。この「ヤマト」を先生の前のテーブルにおいてのヤマト談義は最高でした。あぁ、作って良かったと心から思います。次は、Do楽Doの「アンドロメダ」「主力戦艦」と宇宙物をやってみたいと思いますので宜しくお願いします<m(__)m>